有機元素分析は微量の試料(1.5mg〜2mg)を950℃〜1000℃の炉で燃焼分解させ、試料中の各元素の重量%を求める定量分析で、主として合成化学物質の確認や天然物の化学構造の解明のために用いられる分析法です。安定した物質かつ純度の高いサンプルであれば高い精度で分析値を得られます。
空気下で不安定なサンプルや吸湿性サンプルの元素分析は精秤することが困難であることから、分析値の信頼性は低下します。たとえば、吸湿性のサンプルの場合は水素が高くその分炭素、窒素の測定結果は低く出ます。このようなサンプルは現状、分析の直前に秤量する手段しかありません。
また、分析依頼をされてから実際に分析するまで日数を要することもありますので、空気下で不安定な物質や分解および吸湿しやすい試料は以下をご参考ください。
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溶媒はしっかり飛ばし、純度の高い試料を用意してください。結晶中に溶媒が残存することもあるので、サンプルを細かくしてから乾燥させる方が良いようです。
実際のサンプル重量に不純物の重量が加算されることにより、分析値に影響を与えます。
はかりとり作業がしにくいと秤量誤差が生じることがあります。
サンプル量が少ないと、誤差が大きくなり信頼度が低下します。